この記事は弊社の別サイトから、2015年9月27日の記事を移行してきました。
人間関係に疲れた人は、心理的に距離を置くことで
手っ取り早く辛さを緩和できます。
その前にまずは、可能なら物理的に距離を置くことをやってみましょう。
距離を置きたい相手や集団を「対象」とします。
まず可能な限り物理的に距離を置いてみる
《物理的に距離を置く方法》
- 相手から五感の情報が入るのを防ぐ
- 自分の視界・視野に入らないようにする
・・・わざとらしくならないように敷居やついたてをする、メガネをしている人はあえて度を弱くするなど - 目を合わさない
- 声を聞かないようにする・・・耳栓をする、ノイズキャンセリングイヤホンをする
- 自分がマスクをする・・・嗅覚はマスクでないと防ぎづらい
- 近づかないようにする
- 会わないようにする
- 部屋を別にする、引っ越す、遠くに引っ越すなどできるだけ距離を置く
物理的に距離を置くことができるのならよいですが、
職場では席は変えられないし、業務のやり取りをしないといけませんよね。
そんなときは相手と心理的に距離を置くことで
辛さも緩和されて、別の見方ができてきます。
心理的に距離を置くとは?
- 相手が遠くにいる感じで接する
- 冷めた感じで見る
- 「何この人?」とドン引きしてみる
というように、心の中でそう思うだけでも
一歩引いて距離を置いて見ることができます。
意図して、心の中のイメージを感覚的に距離を置く、といった感じです。
この「一歩引いて距離を置いて見る」ことが大切です。
具体的に5つの心理的に距離を置く方法をご説明します。
いずれも心でイメージします。
5つの心理的に距離を置く方法
【1】時間的距離
嫌な出来事は、最近起こったこととして捉えるより、遠い昔に起こったこととして思いをはせると、相手や出来事と距離を感じ、ネガティブな感情が薄まります。
あたかも、動画のタイムラインで見るように過去のこととしてイメージしましょう。
【2】空間的距離
イメージで物理的に距離を置きます。
あなたは対象者を上下・左右・前後のどの位置に見ると、気持ちが軽くなりますか?
嫌に感じる相手は、なにかと自分より上の位置に感じるものです。
そんなときは下や後ろにイメージする。
職場などで近くに居るのですが、遠く離れた人のようにイメージする。
【3】視覚的距離
対象者の明暗・色彩・大きさなど、あたかもテレビ画面のように変化させると
ネガティブな感情が薄まります。
イメージで対象者を暗くする・モノクロにする・小さくする。
【4】聴覚的距離
対象者の声・音・高さ・速さなど、オーディオの音質調整のように変化させると
ネガティブな感情が薄まります。
対象者の声をアニメのような可愛らしい高い声にする。
こもった声質にする、ゆっくり話しているように聞くなど。
【5】社会的距離
自分が属する組織・集団・ラベルに対しては近く感じて
自分が属していない組織・集団・ラベルに対しては遠く他人事に感じます。
ラベルとは、おじさん・おばさん、○○世代、○○ファンなど一般化してラベルを貼ることです。
対象者を、自分とは違う組織・ラベル・集団にして遠く感じることができます。
以上の心理的に距離を置く方法を遊び心をもってやるとイメージしやすいです。
今まであなたなりの対応をして疲れてしまっています。
まともに自分の力で対応をすることは難しいので、まずは一歩引いて見てみましょう。
すると気持ちが落ち着いてきて、次にどんな対応をしたらいいかが分かってきます!