弊社「能力アップ大事典」から記事を移行しました。
学習能力が高いとはどういうことでしょうか?
学習能力をアップする5つのポイントでまとめてみました。
その1 同じ失敗を繰り返さない
失敗したときに上手なやり方を覚えて
以降は失敗しないことが学習能力といえます。
- 同じ場面になったとき対処できる
- 同じ場面になりそうになると予測したとき、事前に回避行動できる
それが一度の失敗で記憶して
次回以降は上手くできると学習能力が高いことになります。
ですので、今回の話は一度は失敗することになり
その後同じ失敗を繰り返さないことが学習能力としています。
例えば
待ち合わせの時間に遅れてしまい迷惑をかけてしまった。
次回からは電車の時間を調べて到着時刻を予測して出発するようになった。
というのは学習した典型例ですね。
失敗の内容にもよりますが、
2、3回なら許される範囲内かもしれません。
他者が関わってくると許されるかどうかは
他者の価値観にもよります。
同じ失敗を繰り返すと習慣化して
学習する意識が薄れてしまいます。
失敗しても問題ないと脳が判断してしまうのです。
それは自分にとって痛みを感じていなかったり
責任感や必要性も薄れている状態です。
何回も失敗しないような工夫が必要になってきます。
だから、失敗したら早いうちに上手なやり方を見つけて
次回以降に対処できるようにしたいですね。
その2 予測できる
「その1同じ失敗を繰り返さない」で学習したルールは
一度身に付けると同じ出来事が起こりそうなときに
予測して失敗を繰り返さないようになります。
危機管理能力が高まるわけです!
例えば
お気に入りのスーツで外出する予定をします。
朝の天気予報で、降水確率30%というビミョーなとき
傘を持たずに出かけたが、かなり濡れるぐらい雨が降って、痛い思いをしました。
次回からは降水確率30%ぐらいなら
傘を持って出かけようというルールが作れ
雨が降っても困らなくなります。
予測して問題が起こらなくなります。
学習能力が高いと
ルールが作れて同じ失敗をしないように予測できます。
そして、予測にしたがって行動を変えることができます。
それが
「これぐらいの失敗なら大丈夫だろう」と
安易に思っていると学習せず、次回失敗してしまいます。
自分の痛みに冷静に気づけるか?
が大切ですね。
その3、他者の成功・失敗から学べる
「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」
という初代ドイツ帝国宰相ビスマルクの言葉があります。
原文の直訳は
「愚者だけが自分の経験から学ぶと信じている。私はむしろ、最初から自分の誤りを避けるため、他人の経験から学ぶのを好む。」
という意味のようです。
愚者は、自分で経験しないと学習できず
賢者は、他者の経験や知恵を活用して賢くなっていく
といった意味でしょう。
自分ですべて経験しないと済まないとなると時間がかかり
とてもじゃないけど生きているうちに成功するのは難しいですね。
他者の経験を活用すれば、他者が10年かかって身につけてきたことを一瞬で教えてくます。
それが【賢者は歴史に学ぶ】大切さでしょう。
他人の成功・失敗から学べる能力が
今回の学習能力のお話です。
歴史は他人の経験や知恵がたくさん詰まったものです。
他人の成功・失敗から学ぶためには
他人に対する信頼感がないと学ぶ姿勢が作れません。
他人に対する信頼感を持っている人は
自分にも信頼感を持っています。
自分を信頼するためには
自分を知ること(自己理解)が必要になってきます。
感情的に解決していない未完の事柄があると
他人を信頼できなかったりしてしまいます。
自分が気づいていないところで
- 自分を信頼できない
- 他人を信頼できない
ことがないかどうか深く見つめていきましょう。
他人の成功・失敗から学ぶためには
「人の振り見て我が振り直せ」的に
あらゆる出来事に気づくアンテナを張っておく必要がありますね。
その4、やらされ感がない、主体的に行動できる
学習能力が高い人は
ストレスを感じることは普通の人より少ないです。
他人からの「やらされ感」がなく
主体的に、自律的に決断して行動しているとストレスを感じないからです。
嫌々ながらのやらされ感というのは
自分でも気づいていない深いところであるものです。
その自分で気づいていないところのストレスに気づいて
自律した考え方を持つようになれば前項までの
- 同じ失敗をしない
- 予測できる
- 他人の成功・失敗から学べる
が積極的にできて、学習能力が高くなるわけです。
嫌々ながらのやらされ感があるのは仕方ありません。
そのような教育を受けてきたのですから。
でも今から、あなたも
この学習能力の話を知ったので、嫌々ながらのやらされ感に気づいて
主体的に、自律的に決断して行動することができますね!
その5、その場の状況に適切に対処している
今まで学習能力が高いとはどういうことか
以下の4つの点でお話ししてきました。
- 同じ失敗を繰り返さない
- 予測できる
- 他人の成功・失敗から学べる
- やらされ感がない、自律的に行動できる
そして今回最後にお話しするのは
「1~4すべて忘れずその場の状況に適切に対処している」
ということです。
1~4のことを知っていても
必要なときにいざ忘れていたら同じ失敗を繰り返しますし
他人の失敗からも学べません。
そこには痛みを感じているかや
楽しさ・面白さが必要なのかなど、深い話になってきます。
他の機会にお話ししていこうと思います。
その5「1~4すべて忘れずその場の状況に適切に対処している」
があることで
自分を客観的に見ることができます。
万が一、「同じ失敗が続いているなぁ~」と思ったら
その5「1~4すべて忘れずその場の状況に適切に対処している」かどうかを冷静に見つめて
芋づる式に1~4を思い出してみてください。
人間関係の悩みでも結局は自分の問題になるので
自分がその場の状況に適切に対処しているかどうかになります。
「過去と他人は変えることができません。
変えることができるのは、”今、ここ”の自分と未来だけです。」
姉妹サイトの記事もご参照ください。
「過去と他人は変えられない」
http://ningen-kankei-up.com/kako_tanin/kakotanin_kaerarenai/
恥をかくほど成長できる!
そうは言っても失敗はあるものです。
あなたは恥をかくことは嫌ですか?
僕は恥をかくことは嫌ですが、いっぱい恥をかいてきました。
でも、その数だけ成長できたと思っています。
人が学習して成長するには2つの方法があります。
- 1つ目は、正しい教育を受けて成長する
- 2つ目は、痛い目に遭って学習する(自分または他人の失敗)
先人の知恵を無駄にしないために
正しい教育を受けることは必要です。
アメリカの教育改革者 ホレース・マンの言葉で
『人は、教育を受けなければ、最大限の能力を達成できない』
と言っています。
それぐらい教育は大切です。
小中高、大学・・・新入社員教育、習い事など
最初の学習を間違うと、間違ったまま身についてしまいます。
ですが、必ずしも質の良い教育を
受けることができるわけではないですね。
オリンピック選手でも
エリート教育、英才教育はなかなか受けれません。
「恥をかく」は、2つ目の「痛い目に遭う」に当たりますが
たくさん行動して、恥をかくと「次回は恥をかかないようにしよう」と、学習できます。
恥を恐れずにドンドン行動し学習能力を高めましょう。
グングン自分が成長できます!
以上、簡単ではございましたが
「学習能力が高いとは?」についてお話してきました。
皆さまも是非、実践してみてください!