第40話「エルメスのララァ」

あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html

この回のポイント

  • ニュータイプ
  • マグネットコーティング
  • デギンとギレンの会話
  • ソーラ・システム、本土決戦、強制疎開

この回の好きなところ

■電磁工学の新鋭モスク・ハン博士マグネットコーティング。詳しく聞かなくてもワクワクしてきます。ファンとしての使い方は、シャアの「通常の3倍のスピード」と同じように、「マグネットコーティングしたから速くなった!」と使いたがるでしょう。

■キシリアと将校の会話ではじめてソーラ・システムという言葉が出てきました。どのようなものかは第41話「光る宇宙」でわかりますが、直後の「マハル」の説明、デギンとギレンの会話でみえてきます。
キシリアのマスクしてない姿。

■その第3号密閉型コロニー「マハル」から居住者を強制疎開させるシーン。強制疎開やジオン兵が居住者に暴力をふるうなどはまさに軍部独裁のやり方。本土決戦なんて状態はもう負けと同じ。

■その後のデギンとギレンの会話のシーン。ソーラ・システム使用のサインをデギンからもらおうとするギレン。ギレンの言葉「せっかく減った人口です、これ以上増やさずに優良な人種だけを残す、それ以外に人類の永遠の平和は望めません。そして、その為にはザビ家独裁による人類のコントロールしかありません」「絶対民主制は連邦ごとき軟弱を生むだけです。それでは人類は共食いになります、今度の戦争のように。ま、勝ってみせます。ヒットラーの尻尾の戦いぶり、御覧ください。わたくしはア・バオア・クーで指揮をとります」そんな理屈は通りませんね。下記デギンの名言もご参照ください。

■シャア「マリガン、あとを頼む。貴様には貸しがあったはずだ、ちゃんとやって見せろよ」→ 第32話「強行突破作戦」でマリガン中尉は、デミトリーのザクレロをシャアに無断で出撃したことが問題になっていました。シャア自身「マリガン、この埋め合わせはいつかしてもらう」と言ったところの貸しでした。

■ナレーターによって説明された「星一号作戦」。ア・バオア・クー攻略作戦のこと。いよいよ佳境に入ってきました。

■アムロとモスク・ハン博士の会話。モスク・ハン博士「君が生き残ったらそう言ってくれ。今回のデーターだけはなんらかの方法で私の手元に届けてほしいものだな」アムロ「だから人の本音というのは聞きたくありませんね」・・・モスク・ハン博士「必ず生き延びてくれよ」アムロ「データーを持ち帰る為にですね」モスク・ハン博士は去りながら「そう、そうだ」と。技術屋としての仕事やプライドはあるが、素直に生き延びてほしいという思いを持っていると思います。でも「データーを持ち帰る為」という言葉で代用された大人なやり取りだと思います。そこをアムロはわかっていたから、アムロも大人になったと思います。

■シャアとララァがキシリアに挨拶に行ったシーン。キシリアが「気にいらんな、(ララァの)その服は」と言ったところ、シャアは「補給部隊の連中は服で戦争をするのではなかろう、といつも」と、前回第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」で言っていた「補給部隊には言っているのだがな。こんなぞろぞろした格好で艦の中を歩き回られて困っているのだ」真逆のことを言っています。立ち回りのよい悪賢いシャアです。

■そのキシリア「…見せてほしいものだな、エルメスの働きを」。元々シャリアブルを送ったが敗れたので、ララァに対してはあまり気が良くなかったのでしょう。だから服装のことを注意したり、ため息交じりでエルメスの働きを見せてほしいと言ったのでしょう。

■シャアのテーマ曲「シャアが来る」が初めて流れました。今聞くとちょっとダサく感じますが、歌詞はなかなかカッコいいです。シャア「ガンダム、昨日までのガンダムとまるで違うぞ」 そうです!マグネットコーティングをしたから速くなっているのです。

エルメスのビット。何度も見て慣れてしまいましたが、よくビットからビームを出して攻撃する発想がでたと思います。ブラウブロの有線ビームならわかりますが、サイコミュを使って無線で動かしてビーム攻撃するのは発明ですね。

左腕をやられたシャア専用ゲルググと比較できるシーン。ロボットアニメという概念を覆し、エルメスをはじめとするモビルアーマーのこんなデザインできるのはスゴイ!

この回の名言

デギン「貴公はそのヒットラーの尻尾だな」

デギン「貴公、知っておるか?アドルフ・ヒトラーを」の後に続けたセリフ。「ああ。独裁者でな、世界を読みきれなかった男だ。貴公はそのヒットラーの尻尾だな」
ギレンの暴走ぶりに手を焼いているギレン。会話の冒頭から「しかしなギレン、百万の一般国民を疎開させるということはこれは軍人の無能を示すことだ」と叱責しています。「わしはジオンの国民を急ぎまとめる方便として公王制を敷いた。ジオンの理想を実現する為に。しかし」ギレン「ヒットラーの尻尾のわたくしが独裁制に持ち込んだ」去っていくギレンにため息交じりで「…ヒトラーは敗北したのだぞ」と忠告するが・・・。

バタシャム「心外であります」

「心外であります。…いや、皆無とはいえませんが、なによりもニュータイプの実力に驚きました」エルメスの後衛にまわっていたことをシャアから追求されてバタシャムがゴニョゴニョと言い訳を言っているシーンです。シャアにはっきりと「心外であります」と言えるのもいい度胸です。シャアから「ララァに嫉妬しているのではないのか?」と言われたときのセリフです。そのあとも「軍法会議も覚悟しております。が、エルメスの出る時後衛にまわることだけは認めてください」とはっきりものを言うバタシャムでした。

この回の登場人物

アムロ・レイ

フラウ・ボゥ

ブライト・ノア

カイ・シデン

ハヤト・コバヤシ

ミライ・ヤシマ

セイラ・マス

マーカー・クラン
オスカ・ダブリン

ジョブ・ジョン

カツ、レツ、キッカ

モスク・ハン博士


シャア・アズナブル大佐

マリガン中尉

ララァ・スン少尉

バタシャム(ドムのパイロット)

デギン・ザビ公王

ギレン・ザビ総帥

キシリア少将

この回の登場モビルスーツ他

ガンダム

ホワイトベース

マゼラン

サラミス

コロンブス補給艦

ジム


シャア専用ゲルググ

エルメス

ドム

ザンジバル

ムサイ

グワジン


ソロモン

ア・バオア・クー

第3号密閉型コロニー「マハル」


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