あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html
この回のポイント
- アムロだけでなく、他のメンバーも脱走。仲間割れが起こっている
- 白兵戦、肉弾戦、戦争の泥臭さ
- ランバ・ラルとセイラの出会い
- ランバ・ラルの最期
この回の好きなところ
■冒頭のナレーター「少年達は一致団結して生き抜こうとしていたが、わがままと苛立ちがお互いの仲を気まずいものにしていた。しかし、敵の攻撃はそんな少年達とは関係なく迫りつつあった」チームワーク、人間関係・・・実際の会社でも同じですね。どんなに状況が悪くても仕事をこなしていかなくてはいけません。
■リュウとフラウ・ボゥが独房に入っているアムロへ様子を見に行ったときのやり取り。リュウは殴ってまでアムロにわからせたかったが、まだアムロは素直でない様子。いつになったら素直になるんでしょうね。
■補給部隊がやられたとウラガン中尉がラル隊に報告に来ました。しかし補給部隊がやられたことは、その前のマクベとウラガンのシーンから嘘だということが分かります。この人間臭いやり方はいかにもヒューマンドラマをあらわしています。それでもランバ・ラルは「いや、このランバ・ラル、たとえ素手でも任務はやり遂げてみせるとマ・クベ殿にはお伝えください」と白兵戦での戦いに向かいます。以下ウラガンの名言もご参照ください。
その後、「元々ゲリラ屋の私の戦法でいこう。どうだ?クランプ」とラルは提案したとき部下のクランプは「その方が兵どもも喜びます、隊長」と、いかにラルが部下から慕われているかがわかります。
■ハヤト達が脱走してリュウが追いかけて捕まえた時の会話で、ハヤト「戦うのはホワイトベースでなくたってできます。近くの連邦軍を探してそこに」「僕にはホワイトベースで戦う意味がなくなったんですよ。これは仕方のない事でしょ」カイ「ブライトにはアムロがついてんでしょうが」と。もうお互い思いはバラバラです。実際の会社ならチームワークを立て直すのに苦労します。対してリュウはカイを殴ります。リュウ「殴らなきゃわからんのだろう?お前達は!」 確かにこの言い方は理解できますが、令和の時代ではもう通用しないんですよね。
■ランバ・ラルがホワイトベースに向かっているシーンとアムロが独房の中で準備しているシーンが交互に描かれていて、いよいよ戦いが迫ってくることが感じられます。
■アムロがジオン兵を押し倒そうとしているとき、色を変えて回想でランバ・ラルから「勝てたのはそのモビルスーツのおかげだ。自分の力で勝ったのではない」と思い出しています。悔しいことを言われたのをそのとき思い出した一瞬です。
■ホワイトベースに潜入したランバ・ラル。エレベーター内で言ったセリフが「どこも人手不足だからな」。今の会社も同じですね。
■ランバ・ラルがセイラと遭遇します。セイラの父ジオン・ダイクンに仕えたジンバ・ラルの息子がランバ・ラル。姫様セイラ(アルテイシア・ソム・ダイクン)は、ラルのことを思い出したシーンです。少しずつジオンのことが理解できてきます。この後、リュウの銃で撃たれますが、ラルもリュウを撃ち返しました。タイトルどおり、まさに死闘です。
■最後、リュウ?を担架で運ぶシーン。上からの遠目で見た画で悲しいBGM(のような音)で終わっていきとても印象に残ります。
この回の名言
ブライト「あいつがいなくなった時感じた不安っていうのはこりゃ絶大だ。」
ハヤト、カイ、ハワード、マクシミリアンが出て行ってリュウが引き戻しにいったとき、ブライトが特にアムロに対して思ったこと。
「しかし、アムロだ。あいつがいなくなった時感じた不安っていうのはこりゃ絶大だ。いったいなんなのだろうな?」ニュータイプとしてはまだ覚醒していませんが、ガンダムを上手く操る能力は認めているのだろう。
ウラガン中尉「なるほど、戦馬鹿(いくさばか)とはこういう男のことをいう」
ドムが届かないことを知ったランバ・ラル。それでも「たとえ素手でも任務はやり遂げてみせるとマ・クベ殿にはお伝えください」とラルの言葉に対する、ウラガンの心の中の声。ハモンが言っていたラルが実直すぎるぐらいの性格を馬鹿にしたような言葉である。マクベもラルの性格を知っての補給部隊がやられたという嘘をついた悪賢さが表れています。
リュウ「戻るか戻らないかはお前達の良心に聞くんだな」
脱走したハヤト達を説得しに追いついたリュウ。ランバ・ラル隊が迫っていることを知り、最後にこのセリフを言ってホワイトベースに戻ります。本当に戻らなかったらどうするのだろうと疑問が湧きますが、それぐらい器の大きいリュウだというのがわかります。後々、このシーンをカイが思い出すことになります。そして仕方なくハヤト達はホワイトベースに戻ることに。戻る際、カイは「いやに冷え込むじゃないか」ハヤトにうながされて「ん。しゃあねえな。」と。このやり取りがあることで仕方なさの表れが強調される演出です。
ランバ・ラル「フフ、この風、この肌触りこそ戦争よ」
白兵戦用戦車キュイに登場して戦闘に向かい、泥臭い戦いを好むラル。ウラガンが言っていた戦馬鹿(いくさばか)ということがわかりますね。
ランバ・ラル「君達は立派に戦ってきた。だが、兵士の定めがどういうものかよく見ておくんだな」
ランバ・ラルが自爆する最期のシーン。いかにも戦い好きな兵士、サムライの腹切りにも似た精神といえます。このときのガンダムの目が悲しそうに描かれているのは意図してだろうか?
この回の登場人物
アムロ・レイ
フラウ・ボゥ
ブライト・ノア
リュウ・ホセイ
カイ・シデン
ハヤト・コバヤシ
ミライ・ヤシマ
セイラ・マス
オスカ・ダブリン
マーカー・クラン
カツ、レツ、キッカ
ハワド
マクシミリアン
ジョブ・ジョン
ランバ・ラル大尉(戦死)
クラウレ・ハモン
クランプ中尉(戦死)
マ・クベ大佐
ウラガン少尉
この回の登場モビルスーツ他
ガンダム
ホワイトベース
ザク
ギャロップ
キュイ(白兵戦用戦車。こんな形の戦車あるの?とビックリ!)
ドム(マクベからの通信で新型MSドムをランバ・ラル隊に回すと話題が出る。姿はまだ出ない)
ダブデ(大型陸戦艇)