あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html
この回のポイント
- 旧ザク
- アムロの戦い方
- ミノフスキー粒子
この回の好きなところ
■サイド7を離れ、ルナツーに近づいていてきたところの回です。シャアの攻撃の可能性があることを怖れ、ルナツーに逃げ込むか自分から攻撃を仕掛けるかの選択を「意見を聞きたいが時間がないからと乗組員に多数決で決める」ところが、まだ正式な上官ではないブライトのやり方が後から考えると危なっかしい。現実の職場でも時間がない、決め手がない場合は多数決で決めることはあります。先手を打って戦うほうに手を挙げていく乗組員。渋々手を挙げるカイ。ブライトが挙げた後、アムロが最後に手を挙げることになります。ブライトが先に手を挙げるはどうかと思いますが、服を直しながら最後に手を挙げたアムロ。「主人公がアムロである」と思わせるシーンです。ブライトが指示を出した直後、ホワイトベースの画になり戦いに向かうBGMが始まります。
■乗組員の役割の半分が決まります。指揮官ブライト、ホワイトベース操舵手ミライ、通信オペレーターセイラさん。
■出撃したガンダムのアムロと、コアファイターのリュウ。逆光で戦うことを避けるためリュウに指示しますが、戦いの勘どころをすでに持っているのは凄い。宮本武蔵の「太陽を背にして戦う」を知っていたのだろうか?富野監督の引用だろう。このシーンがのちの第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」の戦いで、ガンダム-ブラウブロー月の一直線で攻めてくるシーンにつながります。
■ガデムがシャアに敵の前線基地に近いとはいえミノフスキー粒子が濃いことを伝える。このシーンでミノフスキー粒子は自然に濃くなるものではなく、人工的に放出しないと濃くならないことを表しています。ということはシャアの言う通り敵が近くにいる可能性があります。
■アムロのセリフ「ブライトと約束したんだ。ぼ、僕がシャアを引きつけておくってな・・・」のところで顔に汗をかき、表情が焦っているようにも見えます。強がりを言ったので嘘はつきたくないという心理ですね。
■この回の一番のシーン。ガンダムと旧ザクの戦い。太陽を背にして表れたガンダム。BGMが最高な演出をしています。百戦錬磨の戦いをくぐり抜けてきたガデムと旧ザク。シャアに止められても戦いに挑むプライド。
■戦いを終えホワイトベースに戻ったアムロ。ブライトから「もっと立ち向かい方を考えとけ」と注意されました。それに対しアムロは素直に「はい」と答える。素直に気づくブライト。少しは大人になった様子。しかし、デッキから離れたとたんブライトに対して愚痴を言いました。まあ、上司と部下なんてそんなところでしょう。そんな時、フラウ・ボゥがお茶を差し出す。BGMとともにホッとするシーンです。ここで初めてハロの話題が出ます。
この回の名言
シャア「フフ、モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを、・・・教えてやる!」
前回ガンダムの性能に圧倒されたシャア。あくまで自分の腕を信じた自信満々のセリフですね。
ガデム「馬鹿め、手で押し出せ」
ホワイトベースの攻撃を受け、パプア補給艦のカタパルトが壊れザクを射出できない状況。そのときのガデムのセリフ。いや、そりゃ無理でしょ、と言いたくなりますが、この後補給部隊のメンツにかけても旧ザクに乗り込んでザクを押し出すことになります。
ガデム「止めるな!わしの船をやられたんだぞ。このザクとて、わしと百戦錬磨の戦いの中をくぐり抜けてきたのだ。にわか作りの連邦軍のモビルスーツなど、一撃で倒してみせるわ!」
ガデムのプライドを表したセリフですね。続く「素人め、間合いが遠いわ」、「あああぁっ、れ、連邦軍はあれほどのモビルスーツを、か、開発したのか!うわあーっ!」も含めて。なぜか共感してしまう。前項目「ガンダムと旧ザクの戦い」のコメントもご参照ください。
シャア「パプアがやられ、ガデムも死んだ。どういうことなのだ?モビルスーツにしろ、あの船にしろ、明らかに連邦軍の新兵器の高性能の前に敗北を喫した。それはわかる。しかし、いったいどういうことなのだ?連中は戦法も未熟なら、戦い方もまるで素人だ・・・どういうことなのだ」
二度も敗北を喫したシャア。プライドを傷つけられ混乱していると思われる。
この回の登場人物
アムロ・レイ
フラウ・ボゥ
リュウ・ホセイ
セイラ・マス
ミライ・ヤシマ
カイ・シデン
ハヤト・コバヤシ
ブライト・ノア
カツ、レツ、キッカ
パオロ・カシアス艦長
マーカー・クラン
オスカ・ダブリン
シャア・アズナブル少佐
ガデム大尉(戦死)
ドレン少尉
マチュウ
フィックス
この回の登場モビルスーツ他
ガンダム
ホワイトベース
コアファイター
ガンタンク
シャア専用ザク
ザク
旧ザク(ザクI)
シャア専用ムサイ
パプア補給艦
ルナツー