第36話「恐怖!機動ビグ・ザム」

あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html

この回のポイント

  • 戦場ソロモン
  • ミライとスレッガー中尉の関係
  • ビグ・ザムとの戦い
  • ドズル中将の性格

この回の好きなところ

■スレッガー中尉が帰還してミライが心配します。そのことを察してブライトは声をかけますが、まず他者に指示を出し気をそらしてからミライに個人通話をしました。「戦闘中の個人通話は厳禁だが、水臭いぞミライ、君のことを見守るぐらいのことはこの僕にだってできるつもりだ」「君の気持ちはわかっている。が、僕はいつまでも待っているよ」明らかにブライトはミライに好意を持っていますが、「ミライ少尉が気分悪いのだ。少しの間代わってやれ」とミライに気を遣いながらも上手く自分の思いを伝えました。その後、何事もなかったように「対空機銃、左に接近する物があるぞ、わかっているのか?」と指示を出すブライトでした。

■スレッガー中尉とミライのシーン。まず映像がスレッガー中尉の口元から入って戦闘中の振動が伝わります。休憩しているところにミライがやってきました。ミライの表情と少ない言葉、間合いだけで思いが伝わります。その間も爆撃の振動がありながらも「安物なんだがね、おふくろの形見なんだ。空でなくしたら大変だ、預かっといてくれよ」と・・・そしてキスシーンへ。ここまでしっかりした恋愛のシーンは他になく、名シーンです。

■アムロがソロモンに侵入し、ビグザムがMSを破壊した跡を目撃したシーン。こういう映像表現がファーストガンダムの凄さです。

■アムロ&スレッガー中尉とビグザムの戦い。Gアーマーでビグザムに突っ込む一番重要で泣けるシーンです。BGM「窮地に立つガンダム」が流れてより緊迫感が増します。ビグザムの足に挟まれGアーマーの前部が大破しスレッガー中尉は宇宙に投げ出され戦死しました。これでアムロがキレて怒ったとき目から火花散る表現がすごいです。ビームライフルで撃ちさらにビームサーベルでビグザムを切りつけ勝利しました。
僕が必ず涙してしまうシーンです。

■ドズルがビグザムの外に出て、ライフルでガンダムに撃つシーン。背後から悪魔のような影が盛り上がってきてドズルの思念を感じます。爆発するときアムロの姿がビグザムから遠ざかるように、ガンダムも爆発から逃げる画がとても印象的です。

■ホワイトベースに戻ってスレッガー中尉の死をミライに知らせる場面。「…嘘って、嘘だって言えないのね?アムロ…」とミライが言っただけで他にセリフが無くてもすべて伝えるシーン。BGM「いまはおやすみ」が流れ、各乗組員の様子が映り、戦いが終わった感じがします。

この回の名言

ブライト「君の気持ちはわかっている。が、僕はいつまでも待っているよ」

前項の説明をご参照ください。

スレッガー中尉「ミライ少尉、人間、若い時はいろんなことがあるけど、今の自分の気持ちをあんまり本気にしない方がいい」

ミライが自分に好意があると察したが自分にはもったいなさすぎるので優しく断りたかったのでしょう。「俺は少尉の好意を受けられるような男じゃない」途中ミライが「スレッガー」と敬称なしで呼んだのでミライが本当に気持ちを伝えたかったのでしょう。「俺にとっちゃあ、…少尉はまぶしすぎるんだ。世界が違うんだな」実際にこういうことを言ったらキザになりますが、スレッガー中尉だから映える言葉です。前項の説明もご参照ください。

バロム「このような時、仲間が救出してくれると信じるから兵士達は死と隣り合わせの宇宙でも戦えるのです」

味方の脱出ロケットを回収しようとしなかったマ・クベに対し、宇宙戦を経験してきたバロムの言葉。

ドズル「おう、貴様もな」

ソロモンが全滅することを悟ったドズル。自らビグザムに乗り込み司令室のラコックとやり取りしていたシーン。ラコックが「は、閣下も御武運を」と言った後のドズル「おう、貴様もな」とお互い健闘を祈るセリフです。

ドズル「無駄死にはするな。ドムとザクがいる、それに引いてもらえば戦場から抜けられるぞ」

豪快で大雑把な性格のドズルだが、部下思いであることもわかるシーン。自分一人でビグザムで攻め込む覚悟をしました。「戦力をズタズタにされすぎた。遺憾ながらソロモンを放棄する」「操縦系を切り替え私の所へまわせ。お前らも各個に脱出しろ」「ようし、発光信号上げい。ビグザムは私が預かる」この時ドズル顔が反面ドアップで言っているところが印象的。そして本当にジオン兵はドムとザクに引いてもらって脱出したから良く言えば男気のあるドズルです。そのあとも「私の道連れに一人でも多く地獄に引きずり込んでやるわ」と言い豪快です。

スレッガー中尉「悲しいけど、これ戦争なのよね」

アムロのガンダムとドッキングしたGファイターのスレッガー中尉。Gアーマーでビグザムの下から突っ込む作戦に出ました。「こっちのビームが駄目ならガンダムのビームライフル、そしてビームサーベルだ。いわば三重の武器があるとなりゃ、こっちがやられたって」「私情は禁物よ。奴の為にこれ以上の損害は出させねえ。・・・」に続く言葉です。スレッガー中尉はドズルとは違った憧れる男気でもあります。

ドズル「やらせはせん、やらせはせん、やらせはせんぞーっ」

ビグザムがやられて自らライフルで撃って出た時のセリフ。「やられはせんぞ、やられはせんぞ、貴様ごときに。やられはせん」「ジオンの栄光、この俺のプライド、やらせはせん、やらせはせん、やらせはせんぞーっ」最期まで豪快なドズルでした。

この回の登場人物

アムロ・レイ

フラウ・ボゥ

ブライト・ノア

カイ・シデン

ハヤト・コバヤシ

ミライ・ヤシマ

セイラ・マス

マーカー・クラン
オスカ・ダブリン

カツ、レツ、キッカ

スレッガー・ロウ中尉(戦死)

バンマス

ハワド

ティアンム中将、提督(戦死)


ドズル・ザビ中将(戦死)

ラコック大佐(ドズルの副官)

マイヤー(ビグザムの副パイロット)

ゼナ・ザビ(ドズルの妻)
ミネバ・ラオ・ザビ

キシリア少将

マ・クベ大佐

バロム大佐

この回の登場モビルスーツ他

ガンダム

Gファイター

ガンキャノン

ホワイトベース

マゼラン

サラミス

パブリク(突撃艇)

ジム

ボール


チベ

ムサイ

グワジン

リックドム

ザク

ビグ・ザム

ガトル(宇宙戦闘爆撃機)


ソロモン


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