第30話「小さな防衛線」

あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html

この回のポイント

  • カツ、レツ、キッカ達が主役!
  • シャアとセイラの再会

この回の好きなところ

■冒頭、アッガイがジャングルの中そろって登場するシーン。シャアのズゴックとアッガイ達の登場で寝ていたヘビが驚く演出。ヘビの柄を残して逃げていくところがリアルロボットアニメでありながら、アニメとしてのユーモアが表れています。

■ホワイトベースの乗組員達があらためて階級を言い渡されました。以下登場人物の項目をご参照ください。アムロの言った通りいつの間にか軍人にさせられました。その階級を言い渡した連邦軍士官はアムロを殴ろうとしたとき避けられたのですが、その後アムロに対して怒ったとき帽子が一瞬浮きました。見えたのが士官がおハゲであったこと。じっと見てると気づきますが、細かいところの演出が面白いです。

■フラウ・ボゥとミライがカツ・レツ・キッカ達と会うためにバギーで向かっていたが、女性士官コーリンに途中で会い子供たちが逃げ出したことを知ったときのフラウ・ボゥとミライが驚いた表情描写がリアルです。

ガンダム工場へ見学に行こうとして許可が下りたところ、ブライトは会議に出席するよう言われました。ブライトは「お前達だけで行ってくれ・・・その方が気楽でいいだろう」と言い、それに対してアムロは手でジェスチャーをしました。「その方が気楽でいいだろう」と言った上官から部下への優しさを感じられます。

■ガンダム工場の爆弾を外して捨てに行こうとする子供達。ちょうどアムロ達が乗ったバギーと遭遇して並走して子供たちを救い出すことになりました。冷静に見ると、車を止めて子供達を移せばいいのにと思ってしまいますが、わざわざ並走しながら移すことでBGM「窮地に立つガンダム」とともに緊迫感を出したのが面白いです。と、アニメらしく都合よく爆発を回避できました。その後のシーンでシャアが「…フフッ、ラジムの方は派手にやったようだな」と勘違い。違うのですシャア大佐、失敗しているんです!

シャアとセイラの再会シーン。2度目の再会ですが、細かくは第11話「イセリナ、恋のあと」でセイラはジオンの将校を兄らしき人と気づいています。今回はお互い兄・妹と確実に認識しました。その画の色合いを変えてキャラクターも静止したまま印象的にしています。

この回の名言

シャア「作戦が失敗となればただちに撤退だ、いいな!」

悪あがきをすると自分の身が危ないということを知っているのでしょう。シャアらしく実戦に沿った賢い戦い方です。経営等にも活かすことができます。

カイ「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ」

女性士官コーリンが子供達を引き取ろうとしますが、アムロ達と話し合っているシーンです。はじめアムロが「それに、連邦軍の未来って。この子達が生きてる間にジオンも連邦軍もない世界だって来るかもしれないでしょ。そんなふうにお考えになれませんか?」と冷静な説得をし、そのあとカイが「うちのチビ達はね、そんじょそこらのとはちと違うのよ。今まで何度も何度もドンパチの中、俺達と一緒に潜り抜けて戦ってきたんだぜ。大人のあんたにだって想像のつかない地獄をね、このちっこい目でしっかり見てきたんだよ。わかって?俺達と離れたくないんだよ」と感情こめて説得しました。特にこのカイのセリフが印象に残りました。

この回の登場人物

アムロ・レイ曹長

フラウ・ボゥ上等兵

ブライト・ノア中尉

カイ・シデン伍長

ハヤト・コバヤシ伍長

ミライ・ヤシマ少尉

セイラ・マス軍曹

マーカー・クラン

オスカ・ダブリン

カツ、レツ、キッカ

ジョブ・ジョン

コーリン(連邦軍女性士官、カツ・レツ・キッカをジャブローの育児センターへ連れていく)


シャア・アズナブル大佐

アカハナ(アッガイのパイロット、戦死)

ラジム(アッガイのパイロット、戦死)

イワノフ(アッガイのパイロット、戦死)

マジソン(アッガイのパイロット、戦死)

この回の登場モビルスーツ他

ガンダム

ジム


アッガイ(初登場、だが今回限り)

シャア専用ズゴック(今回で見納め、全2回しか登場しませんでしたが、さすがシャア専用強烈な印象です)


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