第10話「ガルマ散る」

あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html

この回のポイント

  • ガルマの死
  • シャアの仇討

この回の好きなところ

■冒頭のガルマのシーンの後、ホワイトベースが地を這うように荒廃した街スレスレで飛んでいます。ホワイトベースが壊れた車をはねのけて飛んでいくシーンを、わざわざ入れる演出が面白いです。

■ジオン兵の照明弾が上がったことでブライトは雨天野球場を見つけます。79年当時、日本には東京ドームが初めてなので雨天野球場はないはず。調べてみたら79年以前アメリカに雨天野球場があったようです。雨天野球場を使うセンスがスゴイです。

■避難民たちが静かに待機しているとき赤ちゃんが迷子になって泣いていました。カツ、レツ、キッカが保護し、フラウ・ボゥに預けられ、その後母親の手に戻ります。この前にブライトが「まだ我々は民間人を抱えている事を忘れるな」と言うシーンがあったので、いかにも民間人を抱えているシーンを自然に写しています。ストーリー上無くても影響ないシーンですが、このような演出がたまらなく好きです。

■アムロのヒールアンドトゥ操作2回目が見れます。初めてヒールアンドトゥをやったのは第6話「ガルマ出撃す」です。

■ザク、ガンダムが出撃して戦うシーン。冒頭部分のBGMがなくて無音で進みます。戦いの前の静けさを表す緊張感を感じます。

■ガルマがガウでホワイトベースに特攻をかける時、BGMとともに最高です。

■ガルマを倒してブライトがアムロに帰還しろと命じたところ、アムロは何か周囲に見入っている様子。ブライトに再度言われ気づきました。ニュータイプはまだ覚醒していないが、シャアとガルマのゴタゴタを何か気づいていたのだろうか?

■ガルマの死を伝えられたデギン公王が無言のまま杖を落とし、ナレーターによる説明での終わり方が最高です。

この回の名言

ガルマ「私は冷静だ」

シャアから「女性の為に功を焦るのはよくない。落ち着くんだ」と言われシャアに出撃を任せた後の言葉。「私がイセリナの為に焦っているだと?馬鹿な、私は冷静だ」。「私は冷静だ」と言っている人ほど冷静ではないものです。プライドの高いガルマ、自分の弱みを知られた強がりかもしれません。

シャア「君の生まれの不幸を呪うがいい」

シャアのザビ家打倒のひとつがここで表れます。「フフフフ、ガルマ、聞こえていたら君の生まれの不幸を呪うがいい」「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ。フフフフ、ハハハハハ」と。ただ初めて観る人にはまだザビ家打倒はわかりません。シャアがガルマをはめたということがわかります。

ガルマ「ジオン公国に栄光あれーっ!」

ガルマが特攻かけた死ぬ前の最期の言葉。イセリナが無音でフラッシュバックで映っているのがガルマの思いを表しています。とても感動的な最期です。

この回の登場人物

アムロ・レイ

フラウ・ボゥ

ブライト・ノア

リュウ・ホセイ

セイラ・マス

ミライ・ヤシマ

カイ・シデン

ハヤト・コバヤシ

カツ、レツ、キッカ

オスカ・ダブリン
マーカー・クラン


シャア・アズナブル少佐

ガルマ・ザビ大佐(戦死)

デギン・ザビ公王(初登場)


エッシェンバッハ(前市長)

イセリナ・エッシェンバッハ

この回の登場モビルスーツ他

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

ホワイトベース


ザク

シャア専用ザク(この回を最後に以後見られなくなります)

ガウ攻撃空母

ドップ戦闘機


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