第9話「翔べ! ガンダム」

あらすじはガンダム公式Webをご覧ください。http://www.gundam.jp/story/index.html

この回のポイント

  • アムロがすねてガンダムに乗らない→ブライトが殴る→アムロの名言「親父にもぶたれたことないのに!」
  • ガンダムの空中戦
  • シャアがガルマを陥れる
  • マチルダの登場

この回の好きなところ

■フラウ・ボゥがアムロの部屋へ食事に呼びに行ったシーン。すねてるアムロ。爪を噛む癖があるのがここでわかります。いかにも子供っぽいところがある回なのですが、爪を噛む癖という演出を入れることでさらに子供っぽく見えます。

■食堂でカイがタムラ・コック長と言い合いになったり、アムロが食堂に行って食べていた時、前に座っている子供の食事がとなりの男に盗まれたりと、このようなシーンがあることで日常を感じさせます。Zガンダム以降だとそれがないのです。アムロが食堂を去るとき「だったらこんな所で食べさせるな」と言います。シーンが変わりブライトが「だったらどうなるんです?今日までの我々の戦いは」とリード中尉に言いました。「だったら」つながりでシーンを変えるのが上手いです。

■この回の一番の見どころ。アムロがすねて出撃しないところにブライトがやってきて言い合いになったり、殴ったり。
下記の名言もご参照ください。

■ガルマ自らドップで出撃しました。なぜか赤いドップ。ガルマが撃ったミサイルがホワイトベースの左エンジンに当たります。しかし、この左エンジンに当たったことが後々まで影響するとは予測しなかったでしょう。ガルマはそれなりに良い仕事をしました。

■出撃したガルマをガウで見守るシャア。「しかし見事じゃないか、ガルマ大佐の攻撃ぶりは。親の七光りで大佐になった、だけの人物ではないな。・・・下手に手出しをするとプライドの高い彼のことだ、あとで怒られるしな。」と言いながらハーネスケーブルを外し、ガルマからの音声が入らないように端子を手で汚し再度接続しました。かなり腹黒いシャアです。ガルマが帰還したとき、部下のせいになってしまいます。

■重要なポイント。ガンダムが空中戦をやるシーン。ガンダムは陸戦平気だから空中戦はできないはず。アムロが考えていたことはジャンプ力とロケットノズルでかなり高度までジャンプすることができます。このガンダムを見たガルマは「モ、モビルスーツがジャンプしている。いや、飛んでいるんだ。連邦軍め、なんてモビルスーツを作ったんだ!」と驚きました。だからこの回のタイトルが「翔べ! ガンダム」なのです。そしてガルマがガンダムと直接当たるときBGMが変わり緊張感あふれるシーンがとても好きです。

■マチルダの初登場。「連邦軍にもあなた方を見捨ててはいない人がいることを忘れないでください」とホッとする言葉をかけます。アムロはその言葉に表情がやわらぎます。ホッとするBGMとともに以下のマチルダの名言の後、アムロがマチルダをじっと見送っているとフラウ・ボゥに舌を出されてしまう。女性の勘だろうか?ナレーター「一瞬の香りを残してマチルダは去った。アムロにとって、それは始めて知った女性の香りであったのだろう。」

この回の名言

リード中尉「生き抜くだけなら簡単だよ、ブライト君・・・ホワイトベースを捨てりゃあいいんだ」

相変わらずガミガミ言うリード中尉。ブライトと言い合いになっていますがブライトの「だからどうしたら生き抜けるのか考えているんでしょ!」に対するリード中尉の返事。この言葉にブライトは「まさか」といった反応をします。ホワイトベースを捨ててジオンの捕虜になっても生き抜くことはできるだろうという嫌味な返しともいえるが、ホワイトベースを捨てなければいけないぐらいひっ迫している状況であることがわかります。

カイ「また棺桶入りかよ」

ガンキャノンに乗り込むときのカイのセリフ。カイらしい比喩した言葉です。

ブライト「殴ってなぜ悪いか?」

この後のアムロのセリフとともに、一番重要なシーンです。「殴ってなぜ悪いか?貴様はいい、そうしてわめいていれば気分も晴れるんだからな!」それに対しアムロは「ぼ、僕がそんなに安っぽい人間ですか!」と相変わらず変なプライドを持っています。ただし、殴ったら会社の上司と部下でしたら、即パワハラで訴えられますが・・・

アムロ「二度もぶった。親父にもぶたれたことないのに!」

こんなこと言うのはまだまだ子供の証拠です。それに対してブライト「それが甘ったれなんだ!殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」→これはこれで問題ですが。続いてアムロ「もうやらないからな。誰が二度とガンダムなんかに乗ってやるものか!」→CMにもなった有名なセリフ。
ブライト「・・・アムロ、今のままだったら貴様は虫ケラだ。それだけの才能があれば貴様はシャアを越えられる奴だと思っていた。残念だよ。」→アムロのプライドを刺激する言葉です。意図して発した言葉かどうかわかりませんが、アムロのアイデンティティを認め結果的に気持ちを変え、行動を変えた言葉です。

フラウ・ボゥ「自分のやったことに自信を持てない人なんて嫌いよ。今日までホワイトベースを守ってきたのは俺だって言えないアムロなんて男じゃない。」

上記ブライトに言われた後アムロがブライトを追いかけようとします。その時のフラウ・ボゥのセリフ。その前に「アムロ、ガンダムに操縦方法の手引書ってあるんでしょ?・・・あたしガンダムに乗るわ。」と言っています。アムロをあきらめたわけではありませんが、アムロがやらないなら自分がやるという勇気を出した言葉です。これまた結果的にアムロの気持ちを変えさせた言葉でした。

シャア「それにガルマの腕なら、あの程度の傷は難なく切り抜けてくれると信じていた」

ガウに戻ったガルマ。ケーブルの接触不良により音声が届かなかったことに対して怒り部下とシャアに注意しました。そのガルマをさらりとかわすようなシャアのセリフ。その後「ま、残念なことは敵の輸送機を撃墜しようとした時、ガルマの機と一直線上だったので撃てなかった・・・すまんな」とガルマを言いくるめてしまいます。増々シャアの悪賢さがみえてきます。

マチルダ「あなたはエスパーかもしれない」

後々にもこのマチルダのセリフが登場します。まさかアムロがニュータイプだと思って声をかけたわけではないでしょうが、鋭い勘が当たっています。

この回の登場人物

アムロ・レイ

フラウ・ボゥ

ブライト・ノア

リュウ・ホセイ

セイラ・マス

ミライ・ヤシマ

カイ・シデン

ハヤト・コバヤシ

カツ、レツ、キッカ

リード中尉(ミデア輸送隊で本隊へ戻る)

マチルダ・アジャン少尉(初登場)この回ではブライトは少尉と言っていたから後に中尉へ昇格したのだろうか?でも制服のバッジ?は星が2つある


シャア・アズナブル少佐

ガルマ・ザビ大佐

この回の登場モビルスーツ他

ガンダム

ガンキャノン

ガンタンク

コアファイター

ホワイトベース

ミデア輸送機


ザク

ガウ攻撃空母

ドップ戦闘機


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