この記事は弊社の別サイトから、2015年5月4日の記事を移行してきました。

自律神経とは?

自律神経は、
私たちの身体をバランスよく働かせるための神経です。

自律神経には交感神経、副交感神経があります。

交感神経は、興奮し積極的に活動するための神経です。

原始時代でいうと襲い掛かってくる猛獣に対して、
戦うか逃げるかのどちらか必要なとき働く神経です。

また、狩りに出かけて獲物をしとめるときも必要です。

●副交感神経は、リラックスして体を休めるとき使います。
睡眠、食事をして消化するときも働きます。

この2つの交感神経、副交感神経がバランスよく働いて
体の健康が保たれます。

どちらか一方の状態が長時間続けて働くと
体や心にさまざまな不調があらわれます。

自律神経失調症など有名です。

仕事の納期や職場での人間関係で疲れ果てているにもかかわらず、
家に帰っても家族に相手にされず、リラックスできない状態だと

交感神経が働いたままでストレスが溜まり、
無理がかかった状態が続き、体調を崩します。

交感神経、副交感神経が長時間バランスが崩れた状態でいると、
お互いの機能があだとなって健康を害してしまいます。

この仕組みは、私たちの体は原始時代のままの
仕組み、システムで動いています。

医学など難しいことは抵抗ある人は、
この原始人の体の仕組みで生きていることだけ理解していると便利です。

襲い掛かってくる猛獣に対するストレスが、
現代では仕事、人間関係のストレス、恐怖などに替わっただけです。

子供の入試の失敗の時や、仕事での失敗などは、
ストレスとしての体の反応は同じです。

現代生活の矛盾

原始時代、猛獣に襲われそうになったときは逃げるか、戦うかしかありません。

猛獣と話して説得して仲良くなって命が助かることはないですよね。
時代が少し進んで犬、猫、馬を飼い慣らすのとは違います。

また、空腹になり食料を得ようと野生の動物を捕獲するときにも、体を俊敏に動かし、戦わなければなりません。

そんなとき、体がすみやかに動くように、
怪我をしても出血が少なくすむように、
都合よく調節してくれる機能の一つが自律神経です。

特に交感神経の働きが強くなり、戦闘体勢に入ります。

相手と戦うことを優先(交感神経が活発化=ストレス状態)して、免疫力が弱まります。

ですが!

私たちが職場、人間関係などでストレスを受けた状態でも、
同様の反応が体に起きています。

でも現代では、すぐ攻撃するような原始的な行動に出ることはできませんよね。

理不尽な理由で上司に怒られているとき、
頑張って言葉で反論することはできても、
相手を力で攻撃したり、またはその場から逃げ出したりと、
行動に移すことはできません。

体は動こうとする準備をするのに、理性で押さえつけてじっと動かないでいるしかありません。
動こうとする準備をしたまま、何もしないでいることになります。

それがストレス状態になります。

嫌な記憶としても残ります。

このとき、原始的な人の体のシステムと
現代生活の矛盾が生まれストレスになります。

ストレス状態になると免疫力が低下し、病気になりやすくなります。

軽度のストレスや短時間のストレスなら回復しやすいのですが、
仕事中や家に帰ってもずっとストレス状態となると、回復する時間がありません。

副交感神経が働きません。
免疫力も弱まったままです。

土日、家でゴロゴロするしかなくなります。
それでも回復しきれずにストレスが蓄積されると、心身ともに病状として表れてきます。

そんな、体と現代社会の矛盾した関係は、ストレスからは免れないです。

ストレスとの上手い付き合い方がとても大切ですね。